●各国海軍と訓練を実施
令和7年(2025年)2月10日~3月3日,海上自衛隊は以下のとおり各国海軍と共同訓練および親善訓練を実施した。
▷日米仏共同訓練「パシフィック・ステラー」(2月10~18日):フィリピン東方海空域で実施。参加部隊は,海上自衛隊が護衛艦“かが”,“あきづき”,P-3C哨戒機,米海軍が原子力空母カール・ヴィンソンCarl Vinson CVN-70,巡洋艦プリンストンPrinceton CG-59,駆逐艦スタレットSterett DDG-104,ウィリアムP. ローレンスWilliam P. Lawrence DDG-110,P-8A哨戒機,フランス海軍が原子力空母シャルル・ドゴールCharles de Gaulle,駆逐艦フォルバンForbin,プロヴァンスProvence,アルザスAlsace,補給艦ジャック・シュヴァリエJacques Chevallier,アトランティック哨戒機であった。訓練項目は各種戦術訓練(対空戦,対潜戦,LINKEX,クロスデッキなど)およびPHOTOEX。
▷インドネシア海軍主催多国間共同訓練「コモド2025」(2月15~22日):インドネシアのバリ島周辺海空域で実施。海自参加部隊は,護衛艦“あさひ”で,訓練項目は捜索・救難訓練,戦術運動,PHOTOEX,国際観艦式。▷日インドネシア親善訓練(2月25日):モルッカ海峡で実施。参加部隊は,海上自衛隊が護衛艦“のしろ”,インドネシア海軍が哨戒艇マディディハンMadidihang。訓練項目は通信訓練。
▷衛生特別訓練(2月27日):自衛隊横須賀病院で実施。参加部隊等は,海上自衛隊が横須賀地方総監部,自衛隊横須賀病院,横須賀基地業務隊,横須賀衛生隊で,米海軍が横須賀米海軍病院。訓練項目は傷者選別(トリアージ)および傷者に対する処置,傷者搬送時の連携および情報交換要領。
▷日フィリピン親善訓練(2月27日):マニラ沖周辺海空域で実施。参加部隊は海上自衛隊が護衛艦“ありあけ”“はまぎり”で,フィリピン海軍はフリゲイト,ホセ・リサールJose Rizal,C-90哨戒機。訓練項目は通信訓練,戦術運動およびPHOTOEX。
▷ 日米共同訓練(2月27日~3月1日):西太平洋から東シナ海に至る海域で実施。参加部隊は,海上自衛隊が護衛艦“はるさめ”,米海軍が原子力空母カール・ヴィンソン,駆逐艦ウィリアムP. ローレンス,スタレット,ラルフ・ジョンソンRalph Johnson DDG-114。訓練項目は各種戦術訓練(LINKEX等)。
▷日仏共同訓練「オグリ・ヴェルニー25」(3月3日):ダーウィン海域で実施。海上自衛隊が護衛艦“のしろ”,フランス海軍がフリゲイト,ヴァンデミエールVendémiaire。訓練項目は各種戦術訓練(近接運動,CROSS DECK,戦術運動)およびPHOTEX。
▷日オマーン親善訓練(3月3日):オマーンのドゥクム周辺で実施。参加部隊は,海上自衛隊が掃海母艦“ぶんご”,掃海艦“えたじま”で,オマーンが哨戒艦ザーダフSadh。訓練項目は戦術運動,通信訓練。
▷日米新共同訓練(3月4日,6日):日本周辺(太平洋上)で実施。参加部隊は,海上自衛隊がP-1およびP-3C哨戒機,米海軍がP-8A対潜哨戒機,ニュージーランド空軍がP-8A。訓練項目は各種戦術訓練(対潜戦,情報交換訓練)。
▷令和6年度米海軍主催固定翼哨戒機多国間共同訓練「シードラゴン2025」(3月4~18日):グアム島周辺海空域で実施。海自派遣部隊は第1航空隊のP-1哨戒機。訓練項目は対潜戦訓練。