●北極域研究船 建造開始へ
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は1月26日,北極海での観測活動のため氷海中を航行し気象や環境などを調査する「北極域研究船」の計画を明らかにした。砕氷機能を持つわが国初の本格的な研究船で,13,000総トン,全長128メートル,幅23メートル,乗員99人。北極域の環境に配慮して主機には同種船として初めてLNG燃料を利用する二元燃料(Dual Fuel)機関を搭載,連続砕氷能力は3ノットで1.2メートル,耐氷能力は国際船級協会連合(IACS)の定めるポーラークラス4(PC4)に対応する。ROV,AUVなどの無人探査機やヘリコプター,水産資源調査用に魚群探知機を装備し,氷海域での採水用にムーンプールも設ける。総建造費は335億円。2021年度に建造を開始し,26年度の就航を予定する。
(JAMSTEC)