●佐渡汽船の直江津~小木航路で中古フェリー就航へ
佐渡汽船は直江津~小木航路にカーフェリーを投入する方針だ。7月29日に開かれた関係自治体などでつくる佐渡航路確保維持改善協議会で計画が示され,手続きを進めることで合意した。運航開始は2023年3月下旬を予定し,去る6月に引退した宇和島運輸の“えひめ”(2,494総トン,船客定員610人,トラック35台・乗用車25台積載,2001年竣工)の買船を進めている。購入額は一部で約10億円と伝えられ,費用負担は新潟県ほか2市と協議する。同航路は2015年に鳴物入りで投入した高速双胴カーフェリー“あかね”が十分稼働することなく2021年に引退。その後はジェットフォイルを投入しているが,貨物輸送の利便性が損なわれたままになっている。本船を導入すれば,2隻配船している両津航路フェリーのドック期間中の運航維持にもつながるという。
(宇和島運輸)