●三菱造船と日本郵船 大型LCO2船のAIPを取得
三菱造船と日本郵船は5月16日,共同で実施している船舶によるCO2輸送技術の開発に関し,日本海事協会(NK)からAIP(Approval in Principle:設計基本承認)を取得したと発表した。LCO2船の開発では,中型,大型の複数船型について異なるタンク圧力設定を考慮したカーゴタンク・システムと,船体部の成立性や基準への適合性を確認し,取得に至った。LCO2船の開発を推進している三菱造船は,今回のAIP取得でその実現に大きく寄与するほか,日本郵船は今回の船型をもとに,大型化を含む各プロジェクトに適した船型の検討を進める。なお三菱造船は6月8日,LCO2船用の球形カーゴ・タンクのAIPを,仏船級協会(BV:Bureau Veritas)から取得したと発表した。
(三菱造船)