●ジャンボフェリーの「こんぴら2」引退 33年の航跡にピリオド

 ジャンボフェリーの神戸~高松航路船“こんぴら2”(3,633総トン)が,去る12月17日に引退した。新船“あおい”の就航に伴い,僚船の“りつりん2”(3,682総トン,1990年竣工)が新船に準じた船内改装を施して復帰したため交代した。最終便は同日神戸11時20分発小豆島経由高松行(16時5分着)であった。1989年12月29日の運航開始から実に33年の長きにわたるその営業航海は52,537回に達し,航海距離約655万キロ,地球163.7周に相当する。メイン・エンジン(日本鋼管製)の稼働時間は国内最長の約212,800時間を計測,通算で約516万人もの旅客と貨物を運んだ。17日の出港前には「お別れセレモニー」を神戸三宮フェリーターミナルで開催し,神戸市から船長に神戸港最多入港の記念の盾,JFEエンジニアリングから機関長にエンジン最長稼働時間の表彰状が贈られた。

                        (ジャンボフェリー)