●オマーン湾で日本関係タンカーが襲撃
中東のホルムズ海峡付近のオマーン湾で6月13日,東南アジア向けにメタノールを運搬中のケミカル・タンカー,コクカ・カレイジャスKokuka Courageous(19,349総トン,2010年竣工。国華産業運航,パナマ船籍)が何者かの攻撃を受けた。船員21人は付近を航行中の船舶に全員救出され,その後帰船した。同船は午前6時45分頃(現地時間)とその約3時間後の2回攻撃を受けたとされ,船内で火災が起きたものの大きな損傷には至らなかった。米海軍によれば,水面上の舷側に仕掛けられた吸着型機雷(リムペット・マイン)が爆発したとされ,イランの関与を示すとする映像を公開したがイラン側は強く否定した。
同日は,ナフサを積んで台湾に向かっていたノルウェーのタンカー,フロント・アルテアFront Altair(62,849総トン,2016年竣工。ノルウェーのフロントライン所有,マーシャル諸島船籍)も攻撃されて火災が発生,黒煙が上がったもののその後鎮火している。