■SH-60K2機が墜落

 4月20日午後10時38分頃,伊豆諸島鳥島の東約150浬の海域で,訓練中のSH-60K哨戒ヘリコプター2機(16号および43号機)が墜落した。事故当時,墜落した2機はほかのヘリコプター1機と,夜間,潜水艦の探知訓練を行なっていたもので,当日の訓練にはヘリコプター6機,艦艇8隻が参加していた。

 その後に回収されたフライト・レコーダーの解析によると,墜落した2機は空中で衝突したと見られる。墜落機のうち,1機は大村航空基地,もう1機は小松島航空基地の所属機で,それぞれ別の護衛艦から発進していた。

 両機には機長,副操縦士,航空士2名がそれぞれ搭乗しており,5月11日現在,遭難した8名のうち,1名の遺体が回収されたが,残る7名は行方不明となっている。なお,海上自衛隊は,フライト・レコーダーの解析後,墜落の直接原因が衝突によるものと判明したことを受けて,それまで見合わせていたSH-60J/Kの飛行訓練を,5月3日以降は単機での訓練に限り再開している。