オーストラリアのインキャット社で５月２日，南米ブケブス向けのバッテリー電動双胴カーフェリー，チャイナ・ソリージャが進水した。14,058総トン，全長130メートル，幅32メートルで，乗客2,100人，乗用車225台を積載するインキャット社最大級のタイプ。当初LNG燃料の使用を計画したが，両者合意で電動化に転換，バッテリー250トン超と40MWh超のエネルギー貯蔵システム（ESS。既存の海上バッテリー設備の約４倍）を備え，８基のウォータージェットを駆動するヴァルチーラ製推進システムを搭載した。今後艤装を経て，今年後半に海上試運転を開始，引渡し後はアルゼンチンとウルグアイ間のラプラタ川横断航路に就航する。船名はウルグアイの女優，監督で，両国芸術に足跡を残した”チャイナ”ソリージャ（Concepción “China” Zorrilla。1922-2014）に敬意を表して付けられた。

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