1997年 9月号

ロシア軍艦 103年振りに来日!
ミサイル駆逐艦「アドミラル・ヴィノグラドフ」晴海に入港

 去る6月27日から30日まで,ロシア太平洋艦隊所属のミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラドフが,東京港晴海埠頭に入泊した。ロシア軍艦の訪日は,明治27年(1894年)に防護巡洋艦アドミラル・コルニロフが,明治天皇の成婚25周年行事参加のため横浜に来航して以来,実に103年振りのことである。今回の来訪は昨年7月,ロシア海軍300周年記念観艦式に海上自衛隊が護衛艦“くらま”を派遣したことに対する答礼で,晴海出港当日の30日には,ホストシップを務めた護衛艦“しらね”との親善訓練も行なわれた。


6月27日,レインボーブリッジをくぐって東京に入港するアドミラル・ヴィノグラドフ。

<編集部>


入港当日,検疫錨地におけるアドミラル・ヴィノグラドフ。西側軍艦には見られない威容を感じさせる艦容で,細部の艤装も凝っている。本艦は1988年10月に就役したウダロイUdaloy級の5番艦で,満載排水量8,500トン,全長163.5メートル,主機COGAG,速力29ノット。兵装はSS-N-14SUM4連装発射筒2基,SA-N9短SAM用VLS8基,100ミリ単装砲2基,30ミリCIWS4基,RBU6000対潜ロケット発射機2基,533ミリ4連装魚雷発射管2基,Ka-27ヘリックス・ヘリコプター2機。

<林 淳一>


艦橋の後方に設けられているCIC内部。艦内ツアーに参加した海上自衛官から,「“あきづき”(1960年竣工)みたいだ」という声が挙がるほど古めかしく,西側のスタンダードでは,とても80年代後期に完成した艦のものとは思えない。

<編集部>


出港当日の30日,房総半島沖で行なわれた“しらね”との親善訓練シーン(海幕広報室千葉士長撮影)。“しらね”を基準艦として占位運動中のアドミラル・ヴィノグラドフ。両艦の艦型の差異が興味深い。

<海上自衛隊>


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