1997年 8月号

イギリス艦隊来航!

 香港返還を目前に控えて、イギリスは空母イラストリアスを旗艦とする機動部隊「オ一シャン・ウェーブ97」を編成し、アジア諸国を巡航しているが、5月下旬、そのうちの4隻が東京、横須賀、佐世保に分散して入港した。東京に姿を見せたのはイラストリアス(5月31日〜6月9日)とフリゲイトのリッチモンド(5月31日〜6月3日)で、横須賀こは工作支援艦ディリジュンス(5月20日〜27日)佐世保こは補給艦フォート・ジョージ(5月30日〜6月9日)が入港している。また5月26日にはこの部隊と別行動で東アジアにやってきた王室ヨット、ブリタニアが東京に来航し(5月31日出港)、その華麗な姿を日本の艦船ファンの前に現わした。以下にその多彩な全艦影を紹介しよう。


5月31日朝、レインボーブリッジをくぐって晴海埠頭に向かうイラストリアス。フォークランド紛争終結直後の1982年6月に就役したインヴィンシブル級の2番艦で、94年に大規模な近代化改装工事を施して今日の姿になった。写真で前甲板のシー・ダートSAM連装発射機の右舷側まで飛行甲板が伸びているのが分かるが、これは航空機の駐機スペースを拡大するため、近代化改装の折前方に延長されたもの。満載排水量20,600トン。ちなみに東京港に空母が入港したのは、戦前戦後を通じてこれが初めてである。

<井上孝司>


5月31日、晴海埠頭に向けて東京港を北上するリッチモンド。英海軍最新の23型フリゲイトの10番艦で、一昨年6月就役した。このクラスはステルス艤装を導入した英海軍初の水上戦闘艦だが、ステルス性以外にも短SAMのVLS化やディーゼル・エレクトリックとガスタービンを併用したCODLAG推進方式の採用など、特徴が多い。写真で飛行甲板上に駐機しているのは、リンクス・ヘリコプターである。満載排水量4,250トン

<飯沼 一雄>


5月31日、東京を出港するブリタニア。金のラインをあしらった濃紺の船体に純白のハウス、黄色い煙突と3本のマストの船容は、まことにエレガントである。本艦はこのあと名古屋(6月1日)、神戸(6月2日〜6日)、那覇(6月17〜20日)に寄港して、香港に向かった。ちなみに本艦の艦長は准将なので、前部マストにはそれを示す准将旗が揚げられている。

<飯沼 一雄>


ブリタニアのダイニング・ルーム。王室用居住区(Royal Apartments)には、女王夫妻それぞれの居室や、ラウンジ、サン・ルームなどが設けられている。

<ROYAL NAVY>


メインメニューに戻る